「ゼレンスキー氏は独裁者」 トランプ米大統領がロシアに同調

【ワシントン、キーウ共同】トランプ米大統領は19日、自身の交流サイト(SNS)でウクライナのゼレンスキー大統領について、選挙を経ていない「独裁者だ」と批判した。ゼレンスキー氏の正統性を疑問視するロシアのプーチン大統領に同調した。ゼレンスキー氏が米ロ主導の和平交渉に不快感を示したことを受け、トランプ氏とのさや当てが続いている。
トランプ氏は投稿で「ゼレンスキー氏は選挙の実施を拒否した」とし「迅速に行動しなければ国を失うことになる」と警告。バイデン前政権や欧州は和平に失敗したと糾弾した上で「米ロは戦争終結に向けた交渉を成功裏に進めている。トランプ政権だけが成し得ることだ」と誇示した。
一方、ゼレンスキー氏も19日、「私の支持率は57%だ。ロシアの偽情報にとらわれているトランプ氏に同情している」と反発した。
ゼレンスキー氏の任期は2024年5月までだが、ロシアの侵攻を受けるウクライナでは戒厳令が発令されており、大統領選が禁じられている。