平城京一等地の利用形態が変遷 4坪を一体化、藤原麻呂邸説も

奈良市の平城宮跡南東に位置する東院南方遺跡で、奈良時代半ばには「坪」(約130メートル四方)と呼ばれる区画四つ分を一体化した土地運用をしていたことが分かった。奈良文化財研究所が18日、発表した。平城宮直近の一等地で、通常の宅地とは違う利用形態に変化していたという。
同遺跡の南側で出土した「二条大路木簡」からこの遺跡内に、大貴族藤原麻呂(737年没)の邸宅があったとされるが、続日本紀に記された「宮南梨原宮」とする説もある。同遺跡中心部の発掘は初めて。二条大路を挟んで南側には長屋王邸があった。
平城宮の南東隅は欠けたような形になっており、なぜそのような形になっているのかは分かっていない。
研究所によると、奈良時代前半の遺構からは東西に通る道路を検出するなど4坪に分けられていたが、半ばには全面的に埋められ、一体化。更地化した道路跡の上に建てられた建物の柱穴11個などが見つかった。
遺跡の保存状態は良好で、木簡も43点出土。
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