ルノー、日産株売却を仕切り直し 台湾の鴻海、米アップルも候補か
【ブリュッセル共同】ホンダと日産自動車の経営統合が頓挫し、フランス自動車大手ルノーは、保有する日産株の売却先選びを仕切り直す。日産への経営参画に関心を持つ台湾の電子機器受託生産大手、鴻海精密工業のほか、米IT大手アップルも候補と報じられており、動向に関心が集まる。
ルノーは、ホンダと日産の統合計画が明るみに出てから「ルノーと関係者の利益を強力に守る」との姿勢を貫いてきた。
ルノーの日産への出資は、直接保有の17・05%と信託会社分の18・66%の計35・71%。日産との資本関係の対等化に向け信託会社分の段階的な売却を進めている。ホンダは日産との統合協議で、日産に自社で取得することを基本に対応するよう求めたが、計画が撤回され、環境は変わった。
ルノーは高値での売却機会を探る。日産への経営参画を目指す鴻海の劉揚偉会長は、ルノーと交渉していることを認める。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ルノーはアップルを含む世界中の企業にアプローチする予定という。
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