備蓄米最大21万トン放出へ 価格高騰、不足量に相当

共同通信 2025年2月13日 19:41
 政府備蓄米を保管している福島県矢吹町の倉庫=2024年4月
 政府備蓄米を保管している福島県矢吹町の倉庫=2024年4月

 農林水産省がコメ価格の高騰に対処するため、最大21万トンの政府備蓄米を放出する方針を固めたことが13日分かった。主要な業者で不足しているコメの集荷量に相当する規模で、初回は15万トンとし、流通状況を調査して2回目以降を決める。放出するのは現在売られている2024年産米を中心とし、23年産米も加える。流通の円滑化を目的とした初めての試みで、14日に概要を公表する。実施されれば店頭価格が下がる可能性がある。

 一方で値崩れを防ぐため、原則1年以内に同量を買い戻すことを条件とする。卸売業者などへの販売状況を報告させることも検討している。直近の備蓄量は91万トンで2割以上を活用することになる。

 24年産米の生産量は前年比18万トン増の679万トンとなったが、全国農業協同組合連合会(JA全農)などのコメ集荷量は昨年12月末時点で21万トン減った。農水省は、値上がりを期待する農家や小規模業者がコメを抱え込んでいるのが原因とみており、不足を補う水準で対応する。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧