首相、USスチール修正案を提示 直接トランプ氏に、多額「投資」
![石破茂首相](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020901000750.-.-.CI0003.jpg)
石破茂首相がトランプ米大統領との首脳会談で、日本製鉄によるUSスチール買収計画の修正案を直接示していたことが分かった。買収ではなく、多額の投資とする内容で、日鉄側と事前に協議していた。政府関係者が9日明らかにした。トランプ氏は近く、日鉄の首脳と会い詳細を協議する。USスチール首脳も同席する可能性がある。
当初案では、日鉄がUSスチールを約141億ドル(約2兆2千億円)で買収し、製鉄所などに計27億ドル(約4千億円)以上の投資を行う計画だった。修正により、大幅に投資額を積み増す見通し。
首相は9日のNHK番組で「単なる買収ではない。投資を行い、あくまで米国の企業であり続ける」と強調。米国とUSスチールの関係について、日本に買収され日本の企業になることには抵抗感があるとの見方を示した。「米国の企業であり続け、高い品質のものをつくるということが、トランプ氏にしてみればすごく大事なことだ」とも語った。
会談では、日本の自動車への関税は具体的な話題に上らず、防衛費の増額要求もなかったと明らかにした。