浦添市長に松本哲治氏4選 自公、夏の参院選に弾み
![沖縄県浦添市長選で4選を果たし、万歳する松本哲治氏(前列中央)=9日夜、浦添市](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020901000909.-.-.CI0003.jpg)
任期満了に伴う沖縄県浦添市長選が9日投開票され、無所属現職松本哲治氏(57)=自民、公明推薦=が、市民団体世話人の無所属新人里道昭美氏(67)を破り、4選を果たした。夏の参院選で議席奪還を目指す自公にとって弾みをつける結果となった。投票率は50・73%で過去最低だった。
選挙戦では那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市移設の是非が主な争点となった。容認の立場の松本氏は事務所で「苦渋の道だが、容認した上で次の手を考えるということを市民に理解してもらった」と強調。里道氏は自然保護の観点から移設阻止を訴えたが、及ばなかった。
玉城デニー知事を支える勢力「オール沖縄」は今回、結束して支援できる候補が見つからず、擁立を見送った。県内では1月19日の宮古島市長選で現職が落選して以降、オール沖縄系市長が不在となった。同26日の沖縄市長選でもオール沖縄が支援した候補が自公推薦候補に敗れ、苦境が続いている。