自民、埼玉3支部の公募断念 次期衆院選、党方針受け
![記者会見する自民党埼玉県連の小谷野五雄幹事長=10日午前、さいたま市](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021001001082.-.-.CI0003.jpg)
自民党埼玉県連は10日、次期衆院選の埼玉9、10、13区の公認候補予定者となる支部長について、公募による選考を断念すると明らかにした。党本部が昨秋の衆院選での惜敗率を考慮し、近く選任する方針だという。衆院選大敗を受け、県連が昨年12月に公募を始めただけに、党方針への不満が強まる可能性がある。
前回衆院選の9区で元職大塚拓氏、10区で元職山口晋氏が自民公認を得たものの、それぞれ落選。13区の元職三ツ林裕巳氏は党派閥裏金事件で非公認となり、議席を失った。大塚、三ツ林両氏は旧安倍派所属。
県連幹事長の小谷野五雄県議は記者会見で、裏金事件を念頭に「みそぎは済んでいない。信頼回復のためにも公募は重要だ」と指摘し「党本部と考え方がかみ合わなかった」と説明した。3小選挙区の公募選考は取りやめる一方、5、6区は当初の予定通り続けるとした。