ガザ移住計画の準備を指示 イスラエル、仲介国は反発
![トランプ米大統領(AP=共同)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020701000168.-.-.CI0003.jpg)
【エルサレム共同】イスラエルのカッツ国防相は6日、トランプ米大統領が示したパレスチナ自治区ガザ住民の域外移住案を歓迎し、住民の自発的な出域に向けた準備をイスラエル軍に指示した。停戦仲介国エジプトは「露骨な国際法違反だ」と反発し、イスラエルとイスラム組織ハマスの恒久停戦を巡る交渉に悪影響を及ぼし、戦闘再開を招きかねないと訴えた。
イスラエル国防省によると、カッツ氏は「ガザを出たいと思う住民が受け入れに同意する国に行けるよう、軍に計画を用意するよう指示した」と述べた。
エジプト外務省は声明で、パレスチナ人を一時的であれ恒久的であれ歴史的な土地から退去させる提案はパレスチナ人の権利を侵害するとし、仲介国として「完全に拒否」すると表明した。パレスチナ人がガザを離れることなくガザ再建を進めるべきだとした。
ルビオ米国務長官は訪問先のドミニカ共和国での記者会見で、トランプ氏の域外移住案を改めて擁護した。