タイ拠点に特殊詐欺疑い 男ら5人逮捕、神奈川
タイのリゾート地を拠点に日本への特殊詐欺事件に関わったとして、神奈川県警は5日、電子計算機使用詐欺容疑で住所不定、職業不詳木村健二朗容疑者(37)ら3人を、詐欺未遂容疑で住所不定、職業不詳畠中一容疑者(40)ら2人を逮捕した。男らは現地当局に拘束され、同日、日本に移送された。県警は、5人の役割など実態解明を急ぐ。
木村容疑者らの逮捕容疑は、2024年12月、市役所職員に成り済まして相模原市の60代女性に「医療費の還付金を受け取れる」などとうその電話をかけ、容疑者らが管理する口座に計約103万円を振り込ませた疑い。畠中容疑者らの逮捕容疑は、同月、警察官に成り済まして鹿児島県の70代女性にうその電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑い。
容疑者らは、バンコク発の全日空機で5日午後、成田、羽田の両空港に到着。成田空港の到着エリアに姿を見せた畠中容疑者ら2人は、黒っぽいフード付きのジャンパーを着用し、神奈川県警の捜査員に連れられ立ち去った。
5人はタイ中部のリゾート地パタヤを拠点とし、24年12月に現地当局に拘束された。