無意識偏見解消、鳥取県が新組織 働きやすい社会実現
女性の働きづらさや生きづらさの根源にあるアンコンシャスバイアス(無意識の思い込みや偏見)の解消に向けて、鳥取県が新組織を設置する方針を固めたことが分かった。関係者が5日、明らかにした。既存組織を統合し、新たな部を置く方向で調整。2025年度当初予算案に関連事業費計約6千万円を盛り込み、男女共に働きやすい社会づくりを目指す。
平井伸治知事は1月の記者会見で「家庭や職場で暗黙の役割分担があり、女性に息苦しさを感じさせているのではないか。考え方一つで変わる」と述べ、アンコンシャスバイアス解消に取り組む方針を示していた。人口減少対策を議論する県の会議でも、女性の人材が埋もれる背景として指摘された。
新設部署は、現在ある女性応援課と男女共同参画センターを統合する想定。「気付き」を促すセミナーの開催や女性の資格取得促進、女子トイレ・更衣室整備をはじめとする企業への支援といった事業を検討している。