米検察、水原被告の書面に反論 「大谷選手に不平」と批判
【ロサンゼルス共同】米ロサンゼルスの連邦地検は30日、大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の元通訳で銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告(40)が情状酌量を求めて連邦地裁に提出した書面に関し「多くが証拠に基づいていない」と反論した。「謝罪と後悔の意を示す代わりに、仕事と大谷選手への不平を言った」と被告を批判した。
水原被告は23日に提出した書面で、身の回りの世話のため大谷選手宅近くに家を借りる必要があり、高額な家賃などで出費がかさんだと主張した。金に困り「やりくりの助け」になると考えてスポーツ賭博を始めたと振り返った。
連邦地検は連邦地裁に提出した書面で、水原被告が無断で大谷選手のデビットカードを使い家賃を支払っていた証拠があるとした。被告の預金口座には「常に多額の残高があった」と指摘。水原被告が収入増につながるCMへの出演や本の執筆を大谷選手の意向で認められなかったとする申し立てに対しては「大谷選手は引き受けるよう促していた」と説明した。
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