道路陥没、74歳男性救助続く 埼玉・八潮、29日未明新たな穴

共同通信 2025年1月29日 23:49
 道路が陥没しトラックが転落した穴(下)と引き上げられた荷台部分。上は未明の作業中に新たに発生した陥没=29日午前8時22分、埼玉県八潮市(共同通信社ヘリから)
 道路が陥没しトラックが転落した穴(下)と引き上げられた荷台部分。上は未明の作業中に新たに発生した陥没=29日午前8時22分、埼玉県八潮市(共同通信社ヘリから)

 埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没し2トントラックが転落した事故で、地元消防などは29日、運転手とみられる男性(74)の救助活動を続けた。下水道管が破損しており、同日未明には近くで新たな陥没も発生。穴には大量の水がたまり、作業は難航した。陥没が今後拡大する恐れもある。県は、流れ込む水量を減らすため、近くの川に下水を緊急放流した。

 事故は28日午前9時50分ごろ、陥没の目撃者が110番。消防や県によると、大型クレーンを複数台使って29日未明、ワイヤで荷台部分を地上に引き上げたが、男性は見つからなかった。

 男性は当初、消防隊員らと会話ができる状態だったが、28日午後1時ごろを最後にやりとりが途絶えた。

 県は下水の量を減らすため、県内12市町に下水道の利用自粛を呼びかけ、約120万人に影響するとしている。緊急放流では、同県春日部市のポンプ場からポンプ車で下水をくみ上げ、ホースを使って近くの新方川へ下水を流した。下水の緊急放流は、東日本大震災の際にも実施された。

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