東京女子医大、助成金全額不交付 元理事長への権限集中に問題
私学助成金の交付業務を担う日本私立学校振興・共済事業団は30日、東京女子医大に対する2024年度の助成金を全額不交付にすると決定した。新校舎建設工事を巡る背任事件で逮捕された同大元理事長岩本絹子容疑者(78)への、過度な権限集中などに問題があると判断した。医学部生の親族対象の推薦入試で受験生側から寄付を受けていたことも考慮された。
日大は4年連続、東京福祉大も6年連続で全額不交付となった。
監事の定数を満たさない状態が続いていた工学院大は2年連続で50%減額。
私学助成金は文部科学省が事業団を通じて間接的に補助する形式。教職員数や学生数などに応じて配分する。