日枝氏巡り厳しい声続出 “やり直し”会見で
抜本的に会社を変革することはできるのか―。映像撮影や参加メディアを制限して批判され、“やり直し”となったフジテレビの27日の記者会見。港浩一社長は辞任を表明し「対応に至らないところがあった」と述べるなど会見出席者は謝罪や反省の弁を述べたが、同社内で大きな影響力を持つとされる日枝久フジサンケイグループ代表については言葉を濁し、参加者から厳しい声が続出した。
「テレビ局としての透明性や説明責任を欠くものだった」と前回の会見を振り返った港氏。唇を強くかみしめハンカチで額をぬぐうなど、落ち着かない様子が目立った。
今回の会見には外国メディアやフリー記者を含め約430人が参加。時間制限は設けられず、「回答は控える」という言葉が繰り返された前回とは様相が一変した。フジの社会部員が「日ごろ不正疑惑を厳しく追及している。こうなって申し訳ない」と切り出した上で、情報隠蔽がなかったか問いただすなど、自局や系列局からの質問もあった。
ただ、参加者からは会見に出ていない日枝氏の責任や去就に質問が集まったにもかかわらず、港氏らは「進退に関わる話は控える」などと答えるのみで歯切れの悪さが際立った。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「文化・芸能」記事一覧-
飛鳥・藤原を世界遺産へ推薦決定 政府、26年の登録目指す
共同通信 -
横浜市、フジ協力表記削除 消防局など舞台のドラマ
共同通信 -
フジ社員は厳しい言葉や期待感 数時間前まで会見の本社
共同通信 -
フジ会見、異例の10時間超 終了は午前2時20分過ぎ
共同通信 -
フジ、報道番組で会見放送 CMなし、予定も変更
共同通信 -
フジ社長と会長、引責辞任 「人権感覚欠如」謝罪
共同通信 -
「誰が社長でも変わらず」 フジ社員からは憤りや嘆き
共同通信 -
秋山和慶さん死去、84歳 指揮者、国内外で活躍
共同通信 -
フジテレビの広告、再開見通せず 企業から厳しい声相次ぐ
共同通信 -
食事会にフジ社員の関与「なし」 記者会見で経緯説明
共同通信