「誰が社長でも変わらず」 フジ社員からは憤りや嘆き
フジテレビの港浩一社長が辞任を表明した27日の記者会見。社員らからは、長年影響力を持ってきたとされる同社取締役相談役でフジサンケイグループ代表の日枝久氏が出席しないことなどについて憤りの声が上がるとともに「古くから続く体質が変わらなければ、誰が社長になっても変わらない」(30代の男性社員)と嘆く声が聞かれた。
「日枝相談役が出席せず、辞任もしないことに失望した」と憤るのは報道局の社員。「新社長に決まった清水賢治氏も相談役との関係は強い」とため息をつく。
フジ子会社のある社員は、出席者を制限するなどした前回の会見が行われた背景に「ガバナンスが効かない(日枝氏の)一党独裁体制」があったと指摘した。
オープンな形式で行われた27日の会見にも批判が。グループ会社の男性社員は「準備不足にしか見えない。代理人を通じて当事者の女性に意向を確認するなど、できることはあったのでは」と批判した。
フジの男性社員は「社内の雰囲気が非常に悪くなっている。再生への道は険しい」と悲観した。