食事会にフジ社員の関与「なし」　記者会見で経緯説明

　元タレントの中居正広さんと女性のトラブルが起きた食事会に関し、フジテレビの上野陽一広報局長は２７日に開かれた記者会見で、社員の関与はなかったと改めて否定し、これまでの経緯を説明した。

　週刊文春は、トラブルが起きた食事会にフジ社員が関わっていたと報じたが、この社員への複数回への聞き取りなどから「（社員は）食事会そのものの存在を把握していない」と説明した。中居さんも社員は食事会に関わっていないと話したという。

　上野局長によると、トラブルを認識したのは２０２３年６月。女性から「事案を公にせず、他者に知られずに仕事に復帰したい」との強い要望があり、港浩一社長には同年８月に報告された。

　一方、中居さんに対して正式な調査は行われなかった。事案が多くの人に知られるリスクがあり「女性のケアに悪影響があるのではないかと危惧した」という。中居さんから同年７月に連絡を受け、女性とは「異なる認識」を持っていることを把握。当事者間で示談の動きがあるとの情報を得たことも「調査をちゅうちょする一因になった」とした。