わなのシカ襲うクマ初撮影 新たな食料源の可能性も

共同通信 2025年1月18日 18:20
 「くくりわな」にかかったニホンジカを襲うツキノワグマ=2024年5月、栃木県日光市(東京農工大大学院提供)
 「くくりわな」にかかったニホンジカを襲うツキノワグマ=2024年5月、栃木県日光市(東京農工大大学院提供)

 東京農工大大学院と米イリノイ大の研究チームは18日までに、「くくりわな」にかかった成獣のニホンジカをツキノワグマが襲い、生きたまま食べる様子を初めて撮影したと発表した。くくりわなは広く使われているが、捕獲されたシカがクマの新たな食料源となっている可能性がある。わなを確認する捕獲従事者や、近隣住民がクマと遭遇する危険性も指摘した。

 くくりわなは、ワイヤの輪の中に動物が踏み入れると作動し、足をくくる仕組み。今回の事例は昨年5月、栃木県日光市で撮影された。捕獲従事者がくくりわなと自動撮影カメラを設置したところ、成獣の雌のシカがわなにかかった。約40分後、クマがシカを取り押さえて捕食。カメラには、動かなくなったシカの周辺をクマが複数回訪れた様子が記録されていた。

 研究チームの論文は昨年12月、国際クマ協会の学術誌「Ursus」オンライン版に掲載された。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧