東京女子医大に「秘密警察」 元理事長、職員メール検閲か
東京女子医大元理事長の岩本絹子容疑者(78)が背任容疑で逮捕された事件に絡み、同大教授が18日までに共同通信の取材に応じ、岩本容疑者の大学運営の「実態」を明かした。職員らが陰で「秘密警察」と呼び恐れた警察OBらを使い、不満を持つ職員を呼び出して詰問したりメール内容を検閲したりして萎縮させていたという。反抗した結果、役職剥奪や解雇に追い込まれた人もいた。
教授によると、22年ごろ、別の教授のパソコンが強制的に没収された。手を下したのは「秘密警察」のメンバー。解析し、岩本容疑者を批判する情報を外部に漏らした犯人を捜すためで「まるで家宅捜索。ここは独裁国家なのか」と驚いたという。
職員集会では、告発が疑われた職員の会話内容がスクリーンで公表されたこともあった。「盗聴していないと知り得ない情報だった」。目を付けられると学長室などで質問攻めにされた。
「多くの人たちの心が折れたのは、新型コロナ禍の頃だった」と教授。医療現場が逼迫する中、理事長室の改修に多額の費用が投じられたことが明らかになった。
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