韓国大統領の取り調べ続行 内乱容疑、尹氏黙秘か
【ソウル共同】韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)や警察などの合同捜査本部は16日、「非常戒厳」宣言を巡り内乱を首謀した疑いで拘束した尹錫悦大統領の取り調べを続行。尹氏は15日は黙秘した。捜査の不当性を訴える狙いとみられ、取り調べに応じるかどうかは不明だ。高捜庁は拘束から48時間以内の17日午前10時33分(日本時間同)までに逮捕状を請求する見通しだ。
憲法裁判所では16日午後、尹氏の罷免の是非を判断する弾劾審判の第2回弁論が開かれる予定。尹氏の出廷は困難とみられる。
一方、聯合ニュースは尹氏は拘束直前に与党議員らと面会したと報道。出席した議員によると、尹氏は「私はこの状況でさらにできることはない」と心境を語った。検事から拘束令状を示されて内容を説明されると「分かった。行こう」と応じたという。
尹氏は国会議員による戒厳令の解除要求決議を防ぐため国会封鎖を試みた疑いや、与野党代表ら主要政治家を拘束しようとした疑いなどが持たれている。国会に兵力を投入した軍幹部らは「尹氏から直接指示された」と供述しているとされる。