ガザ住民「恒久停戦を」 大歓声と悲しみ、思い交錯

共同通信 2025年1月16日 06:46
 停戦合意のニュースに喜ぶパレスチナ人ら=15日、ガザ南部ハンユニス(ロイター=共同)
 停戦合意のニュースに喜ぶパレスチナ人ら=15日、ガザ南部ハンユニス(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】待ちに待った一時停戦の知らせに大歓声を上げる市民。愛する家族を失った人々は悲しみを抱えたままだった。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意が発表された15日、パレスチナ自治区ガザでは住民の複雑な思いが交錯した。15カ月以上に及ぶイスラエル軍の攻撃で街は破壊しつくされた。長い避難生活に疲れ切り、早期の恒久停戦を切望する声が上がった。

 避難民が多く集まる中部デールバラハ。通りには市民が集まり、夜空に花火が上がった。手作りのお菓子を配る人の姿も。サベル・アブユスフさん(40)は共同通信のガザ通信員の取材に「一時停戦は喜ばしいが、犠牲者を忘れることはできない」と吐露した。ザハラ・サルスールさん(30)は「夢を見ている気分だ」と語り、北部ガザ市への帰還に向けて荷物をまとめた。

 現地からの映像によると、ガザ各地ではパレスチナの旗が振られ、大音量の音楽も響いた。最南部ラファから南部ハンユニスに避難しているモハメド・マブフさん(36)は電話取材に「恒久停戦のきっかけになってほしい」と訴えた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧