情報機関への政治影響排除 CIA長官候補
【ワシントン共同】トランプ次期米政権の中央情報局(CIA)長官候補ジョン・ラトクリフ元国家情報長官は15日、上院情報特別委員会の人事承認公聴会に出席した。情報の政治利用を懸念する質問に対し、長官に就けば情報分析で政治的影響の排除徹底を図る考えを示した。「世界のあらゆる場所でヒューミント(人的情報活動)に力を入れる」とも述べた。
ラトクリフ氏はCIAが「中国共産党がもたらす脅威」への対応に優先的に取り組むべきだと強調した。大国間競争に注力して平和と安定を守ることが「一世一代の挑戦だ」と訴えた。ロシアや北朝鮮、イランによるサイバー攻撃に対する警戒感も示した。