阪神震災ボランティア呼吸器不調 石綿関連か、シンポで報告
阪神大震災で倒壊建物から飛散したアスベスト(石綿)による健康被害を巡り、災害時の対策を考えるシンポジウムが12日、神戸市内で開かれた。主催した神戸のNPO法人などによるチームが、災害ボランティアを対象にしたアンケート結果を公表。阪神大震災で活動した人の中で、石綿が原因の可能性がある呼吸器系の不調があったことを明らかにした。
アンケートは被災地でのがれき処理の経験や健康状態、防じんマスクの持参状況などを尋ね、昨年7月~12月末にウェブなどで105人が回答。うち2人に、石綿被害でよく見られる症状があった。ほかの災害ボランティアや業務で石綿を扱ったことはないという。
結果を報告した立命館大の南慎二郎講師は「がれき処理は専門業者らが業務として扱うべきでボランティアが従事すべきではない」とし「防災備蓄や支援物資として防じんマスクを用意、供給すべき」と話した。
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