被災の能登、成人式に誓い 「いつか地元で活躍を」
能登半島地震や昨年9月の豪雨で大きな被害を受けた石川県輪島市と珠洲市で12日、成人式が開かれた。能登では二十歳になる前、多くの人が進学や就職のため地元を離れる。参加者は「いつか地元に戻って活躍したい」と誓いを新たにしていた。
71人が参加した珠洲市の「二十歳のつどい」では、金沢市で料理人を目指し修業中の近江瑛太さん(20)があいさつ。「いつか珠洲で腕を振るえるよう、日々努力する」と宣言した。津幡町の石川高専で電気工学を学ぶ新谷歩未さん(20)は「これからの珠洲には若者のエネルギーが必要。アイデアで力になれれば」。珠洲市内の郵便局に勤める本宮魁斗さん(20)は「仕事を通して、心が痛む人の支えになりたい」と意気込んだ。
輪島市の式典には、129人が出席。参加者でつくる実行委員会は「HOPE」をテーマに決めた。代表の大宮正晴さん(20)は「災害に苦しむ輪島で私たちが希望の光になれるようにと思いを込めた」と説明。大宮さんは高校卒業後に就職で県外へ出たが、故郷への思いが強くなり昨年4月、輪島市役所に就職した。
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