ロシア最新ミサイルの残骸公開 多弾頭、ウクライナ当局
【キーウ共同】ロシア軍が昨年11月、ウクライナに発射した最新式中距離弾道ミサイル「オレシニク」の残骸をウクライナ政府当局が回収し、5日までに首都キーウ(キエフ)で共同通信に公開した。核搭載可能とされる多弾頭のミサイルで、当局が特徴と性能を分析している。
ウクライナ当局が回収したのは、弾頭を装着する部分や誘導装置など。英紙フィナンシャル・タイムズは昨年12月、オレシニクに日本やドイツの技術が活用された可能性があると報じた。当局によると、昨年末時点で残骸から外国製部品は発見されていないという。
当局者によると、弾頭に爆発物は搭載されておらず、着弾地点の被害は限定的だった。
ロシアは昨年11月21日、ウクライナが米欧製の長射程兵器でロシア領を攻撃したことへの報復として、ロシア南部アストラハン州からオレシニクを発射した。最高速度はマッハ11(音速の11倍)を超えたとされ、約800キロ離れたウクライナ東部ドニプロに着弾した。