「能登半島で暮らす」79% 半数超が元の自宅強く望む
能登半島地震で被害が大きかった石川県の6市町での被災者155人に共同通信が実施したアンケートで、79%が能登半島に住み続ける意向を持っていることが30日、分かった。今後の住まいについては54%が被災前に住んでいた「元の自宅(再建を含む)」と回答。復旧・復興が見通せない中、長く暮らし続けた地元で、自宅を再建するなどの強い希望を持っていることがうかがえた。
どの地域に住むことを考えているか尋ね、「能登半島6市町」が79%に当たる123人に上った。輪島市で自宅が全壊し、仮設住宅に入っている杉森瑳恵子さん(80)は「住み慣れた場所で知っている人も多く、落ち着く」と理由を説明した。「6市町以外の石川県内」は6%(10人)、「石川県外」が2%(3人)だった。
今後の住まいでは、災害公営住宅を希望する住民は8%。「未定」を選んだ人は16%。珠洲市の高野定行さん(70)は「お金をかけて再建しても(地震で)また住めなくなったら…」と再建に踏み出せない思いを吐露した。
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