能登の空撮、運搬にドローン尽力 名古屋の会社、普及手応え
元日の能登半島地震発生から数日後、多様なドローンが被災地上空を飛び交い、物資運搬や空撮に当たった。活動に参加した「ルシエルドローン」(名古屋市)代表の鵜飼大樹さん(32)は「ドローンが災害時の困り事にも対応できる可能性を感じた。普及は間違いない」と語る。
鵜飼さんは自衛隊の要請を受け1月、社員らと石川県輪島市に入った。隊員立ち会いの下、地割れで寸断された道路の手前でドローンを飛ばし、孤立集落周辺の被害状況を撮影。重機を動かす燃料となる軽油やガソリンを運ぶ作業にも従事した。自治体などのヘリコプターが捜索活動を続ける中「ニアミスを避けるため、ヘリの音が聞こえたらすぐに高度を下げるなど瞬発力が求められた」と振り返る。
現在の通信環境では操縦者と機体の距離が1~2キロに限られ、他の機器の電波が干渉するリスクもある。災害時は自衛隊などから要請がない限りドローンの飛行が認められず、支援はワンテンポ遅れる。「人の手で行う捜索活動は命がけ。発生直後に危険な現場にドローンが入り、被害状況を把握できれば捜索を強力に助けられるはずだ」
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
盗品の銅線を買い取った疑い 売却先店舗の男逮捕、警視庁
共同通信 -
「建国の父」の廟に供花 秋篠宮ご夫妻
共同通信 -
両陛下、ベトナム国会議長と面会 皇居・御所
共同通信 -
大学新設を抑制、撤退促進 国立は大学院教育の重点化
共同通信 -
狛江事件、実行役に無期懲役求刑 「ルフィ」指示疑いの広域強盗
共同通信 -
巡査自殺、熊本県に賠償命令 長時間労働、安全配慮義務に違反
共同通信 -
「公益通報したら解雇」罰則方針 消費者庁、配転の扱いは検討継続
共同通信 -
平均より上、小4理科のみ 「勉強は楽しい」「得意」の割合
共同通信 -
トップ水準維持も理科が低下 小4と中2、理数学力の国際調査
共同通信 -
旧安倍派・関氏側が不記載 派閥の50万円、裏金で戒告
共同通信