大学新設を抑制、撤退促進 国立は大学院教育の重点化

共同通信 2024年12月4日 19:04
 答申案のポイント
 答申案のポイント

 中教審の特別部会は4日、急速な少子化を踏まえた大学など高等教育機関の在り方に関する答申案を提示した。大学や学部の設置認可要件を厳格化して安易な新設を抑制し、教育の質が十分担保されない大学には縮小や撤退を促すことを検討すると明記。国立大は学部定員を見直し、大学院教育の重点化を打ち出した。今後2、3年で授業料の仕組みを見直すことも盛り込んだ。

 文部科学省の推計によると、2023年に約63万人いた大学入学者は40年には約46万人になり、現在の定員の7割程度しか埋められなくなる。答申案は、急速な少子化の進行で定員充足率の一層の悪化が見込まれるため、高等教育機関全体の規模適正化を推進するとした。

 留学生や社会人などの受け入れを拡大するとともに、認可審査で財産保有や経営状況などに関する要件の厳格化を検討。教育や運営の状況を審査する認証評価では、学生が在学中にどの程度力を伸ばしたかなどを示し公表する。

 教育費負担の在り方にも言及。「物価や人件費の変化を考慮した個人・保護者負担の在り方について検討する」とした。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧