ヒズボラ、停戦後初攻撃 対イスラエル、警告と主張
【エルサレム共同】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは2日、イスラエル軍の拠点を攻撃したと表明した。イスラエル軍が停戦合意を破っており「防衛のための警告だ」と主張した。11月27日の停戦後、ヒズボラの攻撃は初めてとみられる。イスラエルのネタニヤフ首相は反撃を宣言。報復が連鎖すれば、不安定化する停戦の維持が危うくなる可能性がある。
米国務省のミラー報道官は2日の記者会見で、イスラエルとヒズボラの双方が停戦合意の違反があったと批判し合っているが、合意は維持されているとの見方を示した。
ヒズボラは、イスラエル軍が停戦後もレバノン各地での空爆や市民への発砲、レバノン領空の侵犯を繰り返していると非難。イスラエルとレバノンの国境地帯にある係争地「シェバ農場」にあるイスラエル軍の拠点を攻撃したと明らかにした。
双方が合意した停戦は60日間で、イスラエル軍がレバノン南部から、ヒズボラがレバノン南部を流れるリタニ川以北へ、それぞれ撤収を進める。