米の輸入関税強化、国内で反発も 負担増、雇用喪失を懸念
【ワシントン共同】トランプ次期米大統領が表明した中国、メキシコ、カナダからの輸入品への関税強化について、米国内で反発する声が出ている。エネルギー、食料品などの輸入コストの増大や小売価格の上昇が指摘され、雇用喪失につながるとの懸念もある。
トランプ氏は25日、メキシコとカナダからの全輸入品に25%関税、中国に10%の追加関税を課すと表明。米国のモノの輸入先の上位3カ国で、昨年の輸入額の合計は約1兆3400億ドル(約203兆円)と全体の4割を占め、米経済への影響は大きい。全米納税者連盟は1世帯当たり年平均2千ドル超の負担増と見通す。
米燃料・石油化学製造者協会は27日発表の声明で、米国の製油業者は手ごろな価格の燃料を生産するためにカナダ、メキシコからの輸入原油に依存していると説明。関税強化の対象から「重要原料と精製品を除外することを期待する」とした。
米蒸留酒協会は、製造地が厳格に定められているテキーラやカナディアン・ウイスキーは米国内で造れず、関税を課しても国内の雇用は増えないと指摘した。
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