祖国、家族のため地雷除去活動 日本支援で処理技術学ぶ

共同通信 2024年11月25日 17:03
 カンボジア西部の地雷原で除去研修中に見つかった爆発物の写真を撮るウクライナ非常事態庁の職員ら=8月(共同)
 カンボジア西部の地雷原で除去研修中に見つかった爆発物の写真を撮るウクライナ非常事態庁の職員ら=8月(共同)

 ロシアによる侵攻で国土の4分の1が地雷や不発弾の危険にさらされるウクライナで、日本の支援で技術を学んだ男性が地雷除去員として活動を始めた。処理経験が豊富なカンボジアでも研修。「家族と祖国のため安全な国土を取り戻す」。命懸けの任務に従事する。

 技術系の会社員として妻子と過ごしていたディミトロ・ハチャノフさん(40)の生活は侵攻で一変し、親しい人を多く亡くした。やり切れない思いを抱えていた22年末、非常事態庁の除去員募集を耳にして志願した。

 訓練を経て、配属されたのは激戦地東部ハリコフ州や南部ヘルソン州。金属探知機などを使って、地雷や不発弾を確認。地中にある危険物は専用器具で掘り出さなくてはならず、手順を誤れば、目の前で爆発する恐れがある。

 処理の緊急依頼があれば、現場に急行。休暇は1年に30日ほどで、心身が休まる暇はない。

 今夏、カンボジアで研修を受け「日建」(山梨県南アルプス市)が製造した油圧ショベル型の地雷除去機の操縦を学んだ。日本の支援の一環で「両政府には感謝している」と語った。(キーウ共同)

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