豪政府、ネット誤情報規制を断念 野党「検閲」と法改正反対
【シドニー共同】オーストラリアのローランド通信相は24日、インターネット上で誤情報が拡散するのを防ぐために交流サイト(SNS)などを運営するIT大手を規制する法改正案の成立を断念したと発表した。主要野党が「政府による検閲につながりかねない」と反対していた。
法改正案は、民主主義や安全保障の脅威となる「危険性の高い誤情報」が広がるのを防止するための行動規範をIT大手に義務付け、違反した場合は最大で全世界の売上高の5%を制裁金として科す内容だった。
最大野党自由党のダットン党首は「言論の自由の勝利だ。法改正案の核心は検閲だった」とXに投稿した。
法改正案は9月に議会に提出された。与党労働党が過半数を占める下院を今月通過したが、上院の調整が難航していた。ローランド氏は、自由党などが「党利党略を優先した」と批判し、代替策を検討すると強調した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「国際」記事一覧-
中国、空母搭載の原子炉建造か 香港紙が報道
共同通信 -
貨物機墜落で1人死亡 リトアニア首都の空港近く
共同通信 -
地雷廃絶、ロシア侵攻で危機感 再検討会議、条約発効から25年
共同通信 -
中国、体制批判白紙運動から2年 深まる官民対立、残る不信
共同通信 -
「ネタニヤフ氏に死刑を」 イラン最高指導者
共同通信 -
フィリピン副大統領を刑事捜査へ 大統領暗殺計画の首謀者として
共同通信 -
米新組織、政府効率化省に懐疑論 構成や権限不明、見えぬ輪郭
共同通信 -
韓国の最大野党代表に無罪判決 偽証教唆罪で、ソウル中央地裁
共同通信 -
北朝鮮、年内に衛星打ち上げか 韓国高官「準備大詰め」
共同通信 -
「暗殺」発言で比副大統領を取り調べへ
共同通信