石破首相、決選投票で選出へ 少数与党、第2次内閣が今夜発足
衆院選を受けた第215特別国会は11日召集され、石破茂首相(67)=自民党総裁=が同日午後、衆院本会議での首相指名選挙で立憲民主党の野田佳彦代表(67)との決選投票の末、第103代首相に選出される。首相は皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、同日夜に第2次石破内閣を発足させる。衆院選で落選した法相、農相を含む3閣僚が交代、その他の閣僚は再任する。与党過半数割れに伴う少数与党内閣で、厳しい政権運営を強いられるのは確実だ。
これに先立ち首相は国民民主党の玉木雄一郎代表(55)、野田氏と国会内で個別に会談し、派閥裏金事件を踏まえ、政治改革に関する協議を含む国会運営への協力を要請した。国民とは経済政策について丁寧に協議することで合意したと官邸で記者団に明らかにした。「野党の意見を誠実に謙虚に承りながら、あらゆることを決定していきたい」と述べた。
第1次石破内閣は11日午前の臨時閣議で総辞職した。首相は夜に官邸で記者会見し、2024年度補正予算案や法案審議への取り組み方針を説明する。