女川原発2号機、原子炉停止へ トラブルで発電再開を延期
東北電力は3日、再稼働した女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を停止すると発表した。同日発送電再開を予定していたが、原子炉の状態を確かめる計測関連機器を送り込む途中にトラブルが発生し、再開を延期した。原子炉に核分裂反応を抑える制御棒を挿入し、冷温停止させ、機器を点検する。原子炉に異常はなく、外部への放射性物質の漏えいはないとしている。
10月29日の再稼働から6日目での原子炉停止決定となり、管理体制が問われそうだ。東北電の担当者は「現時点では原因が分からない。あらゆる点検をするために原子炉を停止しなくてはいけないと判断した」と記者団に説明した。
東北電によると、原子炉内の中性子検出器の数値を調整する機器を炉内に送り込み、引き抜く作業中に格納容器内で動かなくなった。機器は手動で引き抜いて遮蔽容器に回収済みという。機器を送り込むための装置の一部は東日本大震災前から取り換えずに使用していた。10月に動作確認した際に問題がなく、使用が可能と判断したという。
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