ガザ住民「死ぬ方がまし」 続く攻撃、冬に懸念も

共同通信 2024年10月7日 19:34
 イスラエル軍の攻撃で破壊された病院敷地内のテント=7日、ガザ地区中部デールバラハ(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍の攻撃で破壊された病院敷地内のテント=7日、ガザ地区中部デールバラハ(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】「爆撃を受けて死んだ方がましだ」「恐怖におびえる日々は10年の長さに感じる」―。イスラエル軍の激しい攻撃の開始から1年となった7日、パレスチナ自治区ガザからは、住民の悲痛な声が上がった。なおも攻撃が続く中、近づく冬を懸念する住民も出始めている。

 「もし1年前に戻れるなら、避難生活を送るよりも爆撃を受けて死にたい」。ムアーウィヤ・ワヒーディさん(46)は共同通信の電話取材で言い切った。ガザ南部ハンユニスのテントで生活し、食事は支援団体か近所の住民の援助に頼る毎日だ。「もうたくさんだ。国際社会はこの虐殺を止めて」と訴えた。

 ガザ北部で暮らすマルワン・ムハンマドさん(38)は、食料がないときは木の葉を食べてしのぐと語った。何週間もシャワーを浴びられず、洗濯もできない。「イスラエル軍の爆撃で死ぬ人もいれば、病気や飢餓で死ぬ人もいる」とうなだれ、「もうすぐ寒い冬がやってくる。どうやって越せばいいのか」と声を落とした。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧