阿蘇の「世界文化遺産」登録、官民一体で推進 3団体が共同宣言

熊本日日新聞 2024年10月1日 19:37
阿蘇の世界文化遺産登録を目指した共同宣言などがあった「阿蘇世界文化遺産登録推進九州会議」=1日、阿蘇市
阿蘇の世界文化遺産登録を目指した共同宣言などがあった「阿蘇世界文化遺産登録推進九州会議」=1日、阿蘇市

 行政や経済界、報道機関など約20団体でつくる「阿蘇世界文化遺産登録推進九州会議」は1日、阿蘇市のホテルで会合を開き、「千年以上続く阿蘇の草原を守り抜き、世界文化遺産登録の実現を官民一体で推進する」とする宣言を発表した。

 宣言は、熊本県と阿蘇郡市7市町村でつくる「阿蘇世界文化遺産登録推進協議会」と、県内の報道機関などでつくる「阿蘇草原再生千年委員会」との共同。

 宣言について、木村敬知事は「3団体による共同宣言は心強い。草原を守るには早期の世界文化遺産暫定リスト入りが重要で、先頭に立って推し進めていく」と話した。

 阿蘇草原再生千年委員会の会合もあり、草原保全の取り組みについて環境省などが報告。県は昨年までに、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を念頭にした再生可能エネルギー発電施設の立地で、避けた方がいいエリアを区分けしたことを紹介。今後、各自治体などが独自に保全する地域も区分けに反映させるとした。

 このほか、阿蘇の世界文化遺産登録への機運を高めるために、11月11日に東京でシンポジウムを開くことも報告。各地の県人会に働きかけて情報発信するとした。(小田喜一)

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