『土曜の番組』の糸永有希アナ「就職浪人も無駄じゃなかった」。就活は「自分の好きを突き詰めて」【新卒採用・熊本企業インサイト】
熊本日日新聞社は2024年10月、就職活動やキャリアづくりに取り組む学生のための企画特集「熊本企業インサイト」を始めた。熊本県内の企業で奮闘する若手社員を熊日が取材。仕事の具体的なエピソードや入社動機、上司や先輩との関係などを深掘りした記事を熊日電子版で公開している。
今回は「水曜だけど土曜の番組」でおなじみのRKK熊本放送アナウンサー糸永有希さん(34)に、自身の就職活動についてインタビュー。テレビの中の天真らんまんな姿からは想像できないが、実は就職浪人をした経験を持つ苦労人だ。「企業の求めるものに合わせるよりも、自分は何が好きなのかということに向き合ってみてほしいです」という糸永さんに、就職活動の思い出や熊本で就職した理由を聞いた。
就活経験、入社して初めての成功、苦悩と先輩の支え…県内企業で働く人のリアルなエピソードが満載!「熊本企業インサイト」の特設サイトはこちらから
―ニュースにバラエティーにと大活躍ですね。
「水曜だけど土曜の番組」のほかには、「夕方Live ゲツキン!」の中継リポーターとMC、「THE TIME,」の中継リポーターなどを担当しています。特にバラエティーはゼロから作り上げていくので、スタッフと一緒にチームで積み重ねていく感覚が好きです。
「THE TIME,」の生中継もすごく面白いです。3分半で何を中継するかという企画書は自分でも書いています。普段から「これは中継できそう」というネタ探しもしています。アナウンサーというと進行役と思われがちですが、こういう仕事も大きなやりがいです。
―就職活動ではつまずいたこともあったそうですが、どのような経験をされたのでしょうか?
大学を卒業して1年半、就職浪人を経験しました。大学3年生の時にアナウンサーになりたいと思って全国のテレビ局を受けましたがあと少しのところで内定が出なくて。4年生になっても就職活動を続けている時は焦りがありました。
周囲にアナウンサーを志望する人がいなかったので悩みを話すこともできなかったし、取り残されているような気持ちでした。就職が決まっていないのに卒業するのが嫌で、単位をわざと落としてもらうよう教授に頼んだくらいです。実際にそんなことはできないのでそのまま4年で卒業しました。
卒業して1年間はアルバイトをしながら就職活動を続けました。放送局を受ける間に同じアナウンサー志望で熊本大出身の友人に出会い、2人で熊本城や県立美術館、舞台などを見に行っては「もしアナウンサーとしてこれを伝えるなら?」とお互いに伝える練習をしていました。
―地元は福岡県だとうかがいました。地元を出て就職することに抵抗はありませんでしたか?
アナウンサーの仕事に就きたかったのでどの地域で働くかはあまり気にしていませんでした。ただ、福岡に住んでいた時も熊本には何度も遊びに行ったし、祖父母は南関町に住んでいてお正月やお盆の期間は毎年南関町で過ごしていました。自分にとって熊本は身近な場所だったので、働けることになった時はうれしかったです。
―就職活動中の学生に伝えたいことは?
企業の求めるものに自分を合わせようとするとしんどくなってしまいます。何をしているときの自分が好きか、本当は何がしたいのかにとことん向き合うことが大切だと思います。
私は就職活動を人より長く経験する中で、なぜ受からなかったかを振り返っては改善して、ということを繰り返してきました。すごくきつかったけど、その経験が今に生きているのであの時間は無駄じゃなかった。人と少し進み方が違っても、出遅れたと思わなくて大丈夫。就職活動に決まりはないと思っています。
◇糸永有希(いとなが・ゆき)
1990年生まれ。RKK熊本放送アナウンサー。「水曜だけど土曜の番組」「夕方Live ゲツキン!」「THE TIME,」など、報道からバラエティまで幅広い番組を担当している。
就活・企業研究をもっと深く!「熊本企業インサイト」|熊日プレジデント倶楽部
- 先輩に学ぶ、共に学ぶ。輸入車ディーラーアデル・カーズ(熊本市)の若手営業、整備士が語る成長環境
- 「おべんとうのヒライ」で自分のやりたいことに挑戦する—熊本の味を支えるヒライ(熊本市)で働く20代の奮闘
- 一番身近な金融機関に。熊本第一信用金庫(熊本市)の若手が語る「Face to Face」の営業スタイルと働く環境
- 社長とたき火、支えてくれる上司…ハイコムモバイル(熊本市)の合宿で見えた人の魅力
- 自分の仕事が街をつくる。文系も活躍するヤマックス(熊本市)の若手に聞いた「社会貢献できるコンクリートの仕事」
- 新入社員が「ビッグブラザー」と歩んだ半年―ユナイテッドトヨタ熊本(熊本市)が誇る営業&整備士の育成制度
糸永さんの番組はこちら!
水曜だけど土曜の番組(水曜日20:55~)
地元熊本でちょっと気になる話題や疑問を追いかけ取材。
番組MCが視聴者のみなさんと共に驚きや笑いを共有しながら、知られざる「熊本県」の姿を面白おかしく紹介!
TVer・TBS FREEで見逃し配信中。
夕方Liveゲツキン!(月~金18:15~)
糸永さんはMC(金曜日担当)&中継リポーター。
県内の今、最新ニュースやお天気、役立つ生活情報や雑学を全力放送。
糸永 洋平 ラジオやってます(土曜日9:00~)
情報・音楽・トーク・ネタコーナーをバランス良く!
ポップな刺激をノンストップでもたらすラジオやってます!
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
熊本県内、インフルエンザが増加傾向 県感染症情報
熊本日日新聞 -
パソコン遠隔操作で個人情報流出か 県暴力追放センター 相談者延べ2500人分
熊本日日新聞 -
DF長嶋(兵庫・相生学院高)の加入内定 ロアッソ熊本 サッカーJ2
熊本日日新聞 -
熊本城「宇土櫓続櫓」の石垣、復旧に向け解体作業に着手 28年度の積み直し完了目指す
熊本日日新聞 -
山鹿灯籠踊り 24歳〝即戦力〟デビュー 歌と三味線担当の竹中さん
熊本日日新聞 -
県庁マンと大学の先生の〝二刀流〟 熊本県財産経営課長の松尾さん 「学問と実務の架け橋に」
熊本日日新聞 -
見て触って、モンゴル体験 九州ルーテル学院教師の丸谷さん 海外研修参加、経験伝える
熊本日日新聞 -
自己決定、尊重する社会に 明治大法学部教授・鈴木賢さん
熊本日日新聞 -
菊池一族、朝鮮貿易で内紛 郷土史家・堤さん(菊池市)が論文
熊本日日新聞 -
他都市の模索㊦ 富山市、公共交通軸に都市経営 3段階で結節強化 駅を起点にLRT網築く【移動の足を考える 第3部 都市圏交通の今⑪】
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。