重要文化財の古文書をネット公開 東大史料編纂所、研究活用向け
東京大史料編纂所などは30日、九州地方の大名家に伝わってきた古文書「立花家文書」と「大友家文書」の計約4万点のうち、約800点をインターネット上で公開した。実物はいずれも立花家史料館(福岡県柳川市)が所有し、柳川古文書館(同市)で保管されているが、オンラインで閲覧可能となり、研究活用が進むと期待される。公開点数は順次増やす方針。
立花家文書は江戸時代を中心とした柳川藩の日誌や大名間の手紙など約3万7千点。豊臣秀吉のサインがあるものなど、当時の政権が発行した文書も含まれる。
大友家文書は豊後国(現在の大分県)の守護を務めた大友家が鎌倉―安土桃山時代などに蓄積した約300点で、大半が国の重要文化財に指定されている。
同編纂所のデジタルアーカイブで無料公開。高精度画像で、筆跡などを細部まで拡大して見ることができる。
同編纂所は複数の資料群を既にデジタルアーカイブに収容しており、2020年3月~24年5月、天皇家ゆかりの文書や都城島津邸(宮崎県都城市)所蔵資料など6件の資料群を公開している。
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