青パパイア「クセなくおいしい」 熊本県立大生が水上村の耕作放棄地で栽培、収穫

熊本日日新聞 2024年9月30日 18:58
耕作放棄地で栽培した青パパイアを収穫する熊本県立大の学生=9月28日、水上村
耕作放棄地で栽培した青パパイアを収穫する熊本県立大の学生=9月28日、水上村

 熊本県立大の緑の流域治水研究室と中山間地の耕作放棄地活用に取り組む同大の学生団体「みくまり」の学生ら5人が9月28日、緑の流域治水の一環で水上村湯山の耕作放棄地に植えた青パパイアを収穫。サラダに調理して味わった。

 緑の流域治水は、ダムや堤防などのハード整備だけではなく、農地や遊水地なども使って総合的に治水を進めるもの。

 青パパイアは栽培の手間が少なく、シカやイノシシによる食害もほとんどないため、放棄地の土砂崩れ防止や保水力維持に適しているという。学生らは5月中旬、地元住民から借りた放棄地約2アールに苗木14株を植栽。1・8メートルほどに成長した木から、長さ18センチほどの実を五つ収穫した。

 生のままインゲンやニンジンと混ぜ、ナンプラーなどで味付けしたタイ料理のサラダ「ソムタム」にして試食した。

 4年の男子学生は「キュウリとウリの中間のようなコリコリとした食感。クセもなくおいしい」。学術研究員の中川智裕さん(29)は「地元の方にも簡単に栽培できることを知ってもらい、地域全体に耕作放棄地対策として広がるとうれしい」と話した。(井田真太郎)

耕作放棄地で栽培した青パパイアを使ったタイ料理「ソムタム」=28日、水上村
耕作放棄地で栽培した青パパイアを使ったタイ料理「ソムタム」=28日、水上村
耕作放棄地で栽培した青パパイアを収穫する熊本県立大の学生=28日、水上村
耕作放棄地で栽培した青パパイアを収穫する熊本県立大の学生=28日、水上村

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