西原村の人口、熊本地震前まで回復 7042人に 回復後最初の赤ちゃんに認定証
西原村は人口が7月末時点で7042人となり、2016年4月の熊本地震発生前の人口を回復した。25日、回復後に最初に生まれた赤ちゃんに、認定証を贈った。
村によると、熊本地震発生前の人口(16年3月末)は7040人。地震後、村外の仮設住宅に移ったり、熊本県外の家族の元に身を寄せたりする人もいて、18年5月末には6703人まで減少していた。
村内では、宅地開発が進み、工業団地で働く外国人も増えている。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴い、周辺自治体の地価が高騰していることから、比較的土地が安い西原村で家を建てる人も増えているという。
今回認定された赤ちゃんは、8月17日に生まれた男児。村役場であった贈呈式には父親(32)ら家族4人で出席し、吉井誠村長から認定証と記念品を受け取った。
母親(32)が村出身で、2月にUターンしたという。父親は「記念すべきタイミングで生まれてきてくれてうれしい。大きくなったら地震があったことをしっかり伝えたい。西原村は自然にあふれていて、伸び伸びと楽しく過ごせている」と話した。吉井村長は「村を選んでもらい大変光栄。大きな活力になる」とあいさつした。(豊田宏美)
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