水俣高で米スタンフォード大のオンライン講座スタート 熊本初、全国10例目 30人が受講「国際的な視点養う」
水俣高生を対象にした米スタンフォード大専任講師によるオンライン講座の開講式が21日、水俣市の同高であり、受講生30人は新たな学びに期待を膨らませた。国際的な人材育成や学校の魅力向上を目的に、市が773万円をかけて開いた。熊本県内では初めてで、全国10例目。
1~3年生を対象に来年3月まで、起業家精神や環境問題、日米関係などをテーマに計11回の講義を計画。生徒たちは英語の授業を聞き、討論も行う。講座の最後にはプレゼンテーションもあり、成績優秀者2人は同大を訪問する。
式には同大のゲイリー・ムカイ教授がオンラインで出席。「好奇心や物事をさまざまな視点から見ることを大切にし、失敗を恐れないで」とエールを送った。普通科3年の女子生徒は「日米関係について理解を深めたい。熱い思いを持って将来の目標をかなえるため努力を重ねたい」。同科3年の男子生徒は「グローバルな視点で問題を捉え、解決策を模索する力を養い、異なる価値観を尊重する姿勢を学びたい」と抱負を述べた。
この日は1回目の講義もあり、同大のナタリー・モンテシノ専任講師が来校し、今後の講義の流れなどを説明した。(伊藤恩希)
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