年を取っても「ウィル」に乗って観光快適 熊本市のNPO法人、次世代型電動車いすを貸し出し
観光地のバリアフリーに関する情報発信を手がけるNPO法人「UDくまもと」(熊本市)は、高いデザイン性や操作のしやすさが特徴の次世代型電動車いす「ウィル」の貸し出しを始めた。熊本県内初のサービスで、旅行や外出の際に生じる高齢者の移動負担の軽減につなげる。
ウィルを企画、開発、販売する「WHILL」(ウィル、東京)との協業で、まずは自動車に載せやすい折り畳み式の1台を導入した。重量は26・7キロ。手元のレバーで操作する。最高速度は時速6キロで、道路交通法上は歩行者扱いとなる。走行可能距離は20キロ。
ウィルの杉浦圭祐法人レンタル事業本部長は「普段は車いすを使わない高齢の方でも、移動を負担に感じたり、家族に遠慮したりして旅行をためらうといった話を耳にする。一時利用のニーズがあると感じている」と分析。UDくまもとの内賀島守理事長も「手動式の車いすに比べると、ウィルは初心者も操作しやすい。旅行に同行する家族の負担も少ないのではないか」と言う。
電話かメールでの事前予約制で、利用者の希望に応じて熊本空港やJR熊本駅、熊本市内のホテルやレンタカー会社などに届ける。貸し出し料金は充電器込みで1日(24時間)3千円。UDくまもと☎096(344)5539。(立石真一)
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