燃えかす懸念、花火大会中止続出 コロナ禍で住民意識変化か

共同通信 2024年8月17日 15:45
 千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」=2023年10月
 千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」=2023年10月

 夏の風物詩である花火大会が今年、落下する燃えかすへの苦情から、徳島県や千葉県など各地で中止となった。昨年は新型コロナウイルス禍が明け、数年ぶりの開催となった大会も多い。自治体関係者は「毎年であれば慣れもあるが期間が空き、意識が変わったのではないか」と分析する。

 徳島県鳴門市で例年8月に開かれる「鳴門市納涼花火大会」。約5千発の花火が打ち上がり、コロナ禍前は約9万人が訪れていたが、同市などでつくる実行委員会は今年は中止とし、来年以降、規模を縮小した開催を検討している。

 実行委によるとコロナ禍前に比べ、住民からの燃えかす被害報告の件数が増えた。以前から燃えかすが車に染みを作る被害があり、これまでは職員が洗車して対応していた。だが担当者は「近隣では太陽光パネルも増え、さらなる被害の増加が予想される。1軒ごとにシートをかけるのも難しい。開催方法を検討する時期に来た」と話す。

 千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」は昨年、燃えかすが近くの係留所のボート7隻に落ち、修理費用約1200万円を保険で負担した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「暮らし・話題」記事一覧