熊本地震からの復興、動画と冊子に 九州農政局の若手職員が作成、能登の被災農家に配布へ

熊本日日新聞 2024年7月14日 17:35
能登半島地震で被災した農業者を応援するための冊子を持つ九州農政局の若手職員たち=9日、熊本市西区
能登半島地震で被災した農業者を応援するための冊子を持つ九州農政局の若手職員たち=9日、熊本市西区

 能登半島地震で被災した農業者を応援しようと、九州農政局の若手職員が、熊本地震を経験した農家のメッセージを集め動画と冊子を作成した。「希望を持って」といったエールとともに、熊本の生産者が再建するまでの歩みを紹介。復旧・復興に役立ててもらう。

 若手の有志12人でつくる応援チームで企画。熊本市や西原村などの稲作、野菜、花き、畜産農家6戸を訪ね、熊本地震での被災状況や復興に向けた取り組みを聞き取り、動画やA4判10㌻の冊子にまとめた。

 事例のうち南阿蘇村の乙ケ瀬地区は、山腹崩壊で棚田に土砂が流入し稲作ができなくなった農地を大区画化。ハクサイといった高収益作物を導入した。カーネーション5万鉢超が倒伏した清住フラワーファーム(甲佐町)は、給水設備が損壊し自力でハウスに水を引いた。「早く仕事が再開できるよう時間を意識した」との生産者の声も添えた。

 動画はユーチューブで公開。冊子は北陸農政局などを通じ被災者に配布する。九州農政局食品企業課の須藤のどかさん(23)は「取材を通して、災害からの復旧・復興の厳しさを感じた。能登も道は険しいと思うが、熊本から応援したい」と力を込めた。(馬場正広)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本地震