民生委員増へ、選任要件を緩和 高齢者の見守り強化、厚労省検討
![厚生労働省](/sites/default/files/images/newspack/2024-06PN2024062801000515.-.-.CI0003.jpg)
厚生労働省は28日、地域の高齢者らを見守る民生委員の担い手を増やすため、選任要件の緩和に向けた有識者会議の初会合を開いた。担当する市町村に住んでいる人に限定している要件を、通勤で訪れる人や、かつて住んでいて転出した人にも広げる案を軸に議論。民生委員の関連団体の代表者からは要件緩和に慎重意見が上がった。2024年度中に意見を取りまとめ、民生委員法の改正を目指す。
初会合で座長の中島修文京学院大教授は「歴史ある制度を継続していくため、しっかり議論していきたい」と語った。民生委員の関連団体の代表者は、担当市町村に住んでいない人が委員になった場合、夜間や緊急時に駆け付けて対応するのが難しいと指摘した。
1人暮らしの高齢者が増加し、民生委員の重要性が高まる一方、業務の負担感などから担い手不足が深刻化。22年度末時点で全国の定数24万人余りのうち、約1万3千人が欠員となっている。
民生委員は無償で、市町村が推薦し厚労相が委嘱する。現行法は選任要件を「議会議員の選挙権を有する者」と規定し、18歳以上で3カ月間住んでいる必要がある。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
紀子さま、がん患者に拍手 チャリティーコンサート
共同通信 -
自衛隊統合司令部、米軍と一体化 7月1日で発足70年
共同通信 -
「ピーポくん」ら巨人戦で始球式 東京Dで消防、海保マスコットも
共同通信 -
震災と原発事故の教訓、手話でも 福島で継承、語り部育成講座
共同通信 -
能登地震、「公費解体」完了4% 1日で発生半年、復旧遅れ深刻
共同通信 -
富士山、7月1日に開山 山梨側・吉田ルート、通行規制も
共同通信 -
旭川市教委、いじめを意図的回避 北海道・中2凍死、再調査委
共同通信 -
米軍機墜落65年で慰霊祭、沖縄 宮森小、再発懸念の声相次ぐ
共同通信 -
旭川いじめ再調査、7件のいじめを認定
共同通信 -
住民ら、岡山県への請求取り下げ 西日本豪雨・河川氾濫訴訟
共同通信