熊本市民病院の跡地、商業施設入居を条件に売却 熊本市、7月以降に公募
![熊本市民病院の跡地、商業施設入居を条件に売却 熊本市、7月以降に公募](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-05/IP240528MAC000012000_00.jpg?itok=MxFTG1af)
熊本市の大西一史市長は28日、東区湖東の旧市民病院跡地について、商業施設の入居を条件に一般競争入札で売却すると発表した。7月以降に公募して入札を実施し、本年度中に売買契約を締結する。
商業施設は、生鮮食品を扱う店舗を想定。国道57号を挟んだ場所にある、中央区神水本町の第2駐車場と一括して売却する。病院跡地が1万3655平方メートル、第2駐車場が2643平方メートル。
市病院局によると、来月4日に開会する市議会6月定例会に上程する病院事業会計の補正予算に、売却益として14億4250万円を計上。売却額の最低ラインとなる見込み。
大西市長はこの日の定例記者会見で、「新たなにぎわいを創出し、熊本の魅力が高まるような提案を期待している」と述べた。跡地に出現した大きな水たまりについては「地下水はしみ出しておらず、売却に影響はない」と話した。
旧市民病院は2019年11月、熊本地震で被災した北館と南館の解体に着手した。粉じんや騒音、振動などへの苦情が相次ぎ、工事を中断。対策を講じて再開し、23年7月に工事を終えた。地元自治会は22年2月、商業施設の誘致などを盛り込んだ要望書を市に提出している。(九重陽平)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本地震-
熊本地震で被災の馬具櫓と石門周辺、石垣復旧案を承認 熊本城修復検討委
熊本日日新聞 -
大津町の国重文「江藤家住宅」、被災からの復旧工事が終了 落成式に町民ら100人出席
熊本日日新聞 -
消防団詰め所、全て復旧 南阿蘇村乙ケ瀬区の建て替え工事完了
熊本日日新聞 -
被災した古墳の復旧課題知って 熊本県教委など山鹿市で市民講座 来年3月まで前10回
熊本日日新聞 -
熊本城の復興願う音色響く 熊本県内7高の吹奏楽部員ら、熊本市の新市街でチャリティーコンサート
熊本日日新聞 -
国重文の熊本城・平櫓、石垣復旧工事始まる 高さ19メートル、加藤時代に築造
熊本日日新聞 -
熊本競輪場再建、新400メートルバンクや防災機能も 地域住民ら招き内覧会
熊本日日新聞 -
日本大腸肛門病学会 県に500万円寄付金 災害からの復旧復興に活用を
熊本日日新聞 -
能登の復興遅れ…被災者ら疲労濃く 地震から5カ月、信濃毎日に出向中の熊日記者ルポ
熊本日日新聞 -
住民70人、たすきつなぐ 西原村で12時間リレーマラソン
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
「すべての道は熊本に通じる」とは、蒲島郁夫前知事が熊本県内の道路整備に向けた意気込みを語る際に使ってきたフレーズ。地域高規格道路などの骨格的な道路や鉄道網は、地域・産業の活性化はもちろん大規模災害時の重要性も注目されています。連載企画「移動の足を考える」では、熊本県内の〝足〟の現在の姿を紹介し、未来の形を考えます。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指す記者と一緒に楽しく学んでいきましょう。
※次回は「相続・贈与は難しい」前編。7月12日(金)に更新予定です。