防衛相「痛恨の極み」 海自、相次ぐ事故で対策強化も
海上自衛隊のヘリコプター2機が墜落した事故で、東京・市谷の防衛省は20日深夜から対応に追われた。海自ヘリによる夜間訓練中の事故は2017年と21年にも相次いでおり、海自はそのたびに対策を強化していたが、再び起きてしまった。「教訓が風化せぬよう教育を実施しているが、痛恨の極みだ」。木原稔防衛相は沈痛な表情を浮かべた。
「まずは何よりも人命の救出に全力を尽くす」。21日未明から夕方にかけ計3回、臨時で記者会見した木原氏。最初の会見ではこう強調したが、約7時間後、2回目の会見では1人の死亡を公表し「とても残念でならない」と、うなだれた。
海自の哨戒ヘリによる夜間訓練の事故は相次いでいる。17年には青森県の竜飛崎沖で1機が墜落。21年には鹿児島県の奄美大島東方沖で訓練中の2機が接触した。海自は21年の事故後、複数の航空機が展開する現場では、高度差を指示するなど再発防止策の徹底を打ち出していた。
海自トップの酒井良海上幕僚長は21日の会見で、墜落した2機が近接していたと示すデータがあることを明らかにした。
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