スペインで非常事態宣言 過去100年最悪の干ばつ

共同通信 2024年2月2日 07:11
 スペイン・バルセロナの北方約100キロにある干上がった貯水池=1月26日(AP=共同)
 スペイン・バルセロナの北方約100キロにある干上がった貯水池=1月26日(AP=共同)
 スペイン・バルセロナ北方の水位の下がった貯水池=1月23日(AP=共同)
 スペイン・バルセロナ北方の水位の下がった貯水池=1月23日(AP=共同)

 【パリ共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州は1日、「過去100年で最悪の干ばつに見舞われた」として非常事態を宣言した。地元メディアなどが報じた。州都バルセロナを含む大部分の地域に適用され、貯水池の水位が16%を下回ったとして2日から給水を制限。干ばつが続けばさらに厳しい措置を取る。

 家庭などで使用できる1日の水の量を1人当たり200リットルに制限し、プールや洗車で水を使うことも禁止される。カタルーニャ州の人口約800万人のうち約600万人が影響を受ける。

 農業への被害も懸念されている。干ばつが悪化すれば、使用できる1日の水の量を段階的に160リットルまで制限することも検討している。

 スペインは昨年夏、未曽有の干ばつに見舞われた。今年1月にはいくつかの地域で、気温が季節外れの30度近くまで上昇した。

 カタルーニャ州では過去3年間、降水量が平均を下回った状態が続いている。アラゴネス州首相は記者団に「降雨量の記録が始まって以降、これほど長く厳しい干ばつに直面したことはなかった」と指摘した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧