12月に梅毒、HIVの郵送検査 無料・匿名で 熊本県「早期発見を」

熊本日日新聞 | 2023年11月21日 08:13

 熊本県は12月、梅毒やHIV(エイズウイルス)などの郵送検査を無料・匿名で受け付ける。12月1日の世界エイズデーに合わせ、拡大する性感染症の早期発見につなげる狙いで昨年に続き実施する。

 検査はクラミジアと淋[りん]菌感染症を加えた4種の原因菌・ウイルスに対応する。対象は県内在住で先着100人。県の特設サイトから12月31日までに申し込む。

 所定の手続きを済ませると検査キットが届き、血液や尿などを自分で採取して返送。結果は専用ページで確認でき、陽性なら医療機関の紹介を受けられる。

 県によると、今年の梅毒の県内感染者数は11月12日までに計215人と、過去最多だった昨年(207人)をすでに上回っている。感染経路の9割弱が性的接触で、そのうち約4割が感染の過去6カ月以内に性風俗を利用していた。

 県内ではクラミジアや淋菌感染症、エイズ発症後にHIVに感染していたことに気付くケースも増加。県健康危機管理課は「自分で気付かずに周りに広げる可能性があり、心当たりがあれば検査を受けてほしい」としている。同課☎096(333)2240。(清島理紗)

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