配送車にバイオ燃料活用 ローソン 熊本県内店舗の廃食油利用、二酸化炭素削減へ

熊本日日新聞 | 2023年11月20日 11:56

バイオディーゼル燃料を給油し、商品の配送に出発するローソンのトラック=20日、熊本市

 ローソン(東京)は20日、熊本県内の店舗で出た廃食油を活用したバイオディーゼル燃料(BDF)を商品配送車に使う実証実験を始めた。九州エリアで配送車にBDFを使うのは初めて。地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)の排出量削減を目指す。

 県内の約160店から揚げ物の調理後に出る廃食油の一部を利用。熊本いいくに県民発電所(熊本市)が廃食油からBDFを製造し、県内でガソリンスタンドを展開する東光石油(同市)がBDFを5%混ぜた軽油を供給する。

 まずは配送トラック1台を使い、県内の約10店舗に商品を届ける。軽油の場合と比べ、1台当たりのCO2排出量を年間2・33トン削減できるという。

 この日は、ドライバーが東光石油の本荘SS(熊本市)に常設された供給スタンドで給油し、弁当や飲料を積んで配送に向かった。ローソンの担当者は「実証実験の結果を検証し、今後は導入エリアの拡大を検討していきたい」としている。(山本文子)

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