パクチーが苦手な人が多い県って? 遺伝子タイプで分析、熊本は全国2位 「せっけんのような…」
遺伝子タイプから見ると熊本県民はパクチーが苦手な人の割合が全国で2番目に高い─こんな調査結果があると耳にした。SNSこちら編集局取材班随一のパクチー好きで、〝追いパク〟可能な店では迷わず選ぶ記者としては放っておけず、調べた。
パクチーはタイ語由来の呼び名で、独特の香りと風味を持つ香草だ。日本名はコエンドロ、英語ならコリアンダー、中国語ではシャンツァイと呼ばれる。
調査したのは東京の食品・化粧品開発企業のユーグレナ。「どんな病気になりやすいか」など遺伝子型を解析するサービスも展開しており、今回は事前に承諾を得ている約2万1千人の遺伝子データを使った。米国の先行研究を活用、パクチーの香りの元である有機化合物の影響から「せっけんのような味」だと感じやすい遺伝子型を出身地別に調べた。
すると、最も割合が高い福井の58・78%に次いで、熊本が57・95%で2位に。以下、三重57・79%、和歌山57・24%と続いた。ユーグレナ社の広報担当は「食文化が似通った地域のかたまりのような傾向も見られたが、熊本県の人になぜ苦手な遺伝子タイプが多いのかについては正直分からない」と話した。日本人全体でも半数超は「苦手」な遺伝子タイプ。逆にパクチーが最も「得意」なのは石川県だった。
調査はあくまで遺伝子レベルでの話だ。実際にはその人の生活環境や食生活も大きく影響する。パクチーが苦手な遺伝子タイプで、幼少期は苦手だったが大人になってから好きになったという人もいるという。熊本県内にも、おいしいタイ料理やベトナム料理の店が増えた。まずは皆さん、試してみては。(太路秀紀)
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